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大阪府(粉もの府)にいると言われる妖怪一覧

  • ウバガヒ

姥が火。中河内郡。枚岡神社の近くに住む怪し火。油を盗んだ話が付いている。

 

  • ウミボウズ

海の怪。海坊主。南部の海に出る。総身黒く、漆のようで大きく、磯近くを歩く。この時は子供は外に出さない。三日ばかりで海へ帰るが、半身海上に現れて立っていく。後ろ姿しか見えないので顔はわからないという。

 

  • オワレザカ

道の怪。負われ坂。南河内郡では、夜に入ってある坂道を通ると「負われよか、負われよか」という声がする。気丈な男が「負うたろか、負うたろか」というと、ずしんと乗りかかったものは松の株太だった。家に帰ってナタで割ろうとすると、古狸が正体を顕して詫びたという。

 

  • ガータロ

水の怪。河童。南河内郡瀧畑村(河内長野市)ではガータロは尻を抜くというが、また酒が好きだという。

 

  • キツネノカイ

動物の怪。狐の怪。和泉国泉郡布野。浦太夫という義太夫語りを騙し、酒食を馳走したうえ大勢の前で数曲語らせた。浦太夫がふと気がつくと、すわっていたのは草ぼうぼうの墓所だったが、酒食は盗んだ本物だったという。ある狐はもったいらしき男となり大阪の医者の友人になっていた。医者は狐であることを知っていたが親しくしていた。狐は京都の藤森神社あたりに住んでいた。その着服はどのようなものか見定め難かったという。ある馬子は枚方から大坂にもどるとき、日が暮れて年老いた禅僧と会った。親切に乗せて、四、五町も行くと、武具をまとった四、五人が追いかけてきて禅僧をしばりあげ、馬子を追いかけた。馬子はほうほうの態で逃げたが、これは狐の悪戯だったという。また夫が京に逗留していることをいいことに、茨木にいる妻に、月四度通い子を産ませたという。

 

  • サンタチ

動物の怪。南河内郡瀧畑村でいう。イタチのごく年老いたもの。カワウソかと思われる。

 

  • シロボウズ

道の怪。白坊主。泉北郡取石村。本体はわからない。

 

  • テングサライ

山の怪。天神橋の上にひらひらと一人の僧がふってきた。岡山の出身で高野山で修行中だったという。

 

  • テングツブテ

家に来る怪。天狗礫。大阪石町(大阪市東区)。さる町家に石が投げられることしばしばであった。七つか八つ、多くても十四、五くらい。音がころころとするもの、音のしないものとさまざまだが、庇までは落ちてこない。天狗が礫つぶてを打つ家はかならず焼失するから御祓いをせよといったが、一向宗なのでことわった。しかし信仰心が強かったせいか、なにごともなかったという。

 

  • ネコノカイ

動物の怪。猫の怪。大坂。夜中、三重の襖を開いて部屋に侵入したものがあった。そののち、飼い猫が植え込みのかげに四、五歳の稚児の帷子かたびらをくわえてきて、それを着て立ち上がった。何事かと見ていると、猫は美しい女に変身した。さてはあの夜もと気づいたので、木綿袋にいれて天満橋から流した。